「別れの季節」

1年を通して「3月」という月が嫌いだ。
なぜなら常に別れがつきまとうからだ。
先日、僕が住んでいる地方の、あるラジオ局の女性アナウンサーでラジオパーソナリティの方が、3月いっぱいで退社をされることを発表した。
そして担当する番組も全て終了することが発表になった。
僕は特別に彼女のファンというわけではない。ただ日頃から耳にしている声が3月いっぱいで無くなってしまうことを考えたら、妙に寂しさを感じた。
人は慣れの中で生きていて、その居心地の良さに身を委ねている。
日常が変わっていくことに対しては、あまり平常心でいられない。
ただ、思えば僕たちの人生は小さい頃から「月」「年」「期」で区切られ、自分たちの意向と関係なく出会いと別れを繰り返してきた。
変化することに対して自然と免疫力が出来ている。
今度もその繰り返しだ。そう思って自分を納得させたいが寂しいものはやっぱり寂しい。